1992-05-21 第123回国会 参議院 商工委員会 第10号
○政府委員(南学政明君) 私どもは、この法律をもって共同配送センター等の建設を促進しまして物流面の効率化は大いに進めていくわけでありますが、その際に、先生御指摘のとおりいろいろな商取引の実態等もあろうかと思いますので、その運用に当たりましては、例えば卸業者がそうした共同配送センターを建設する場合においても、その取引の相手方たる小売業者に対するサービスなどについても相手方の意見を、あるいは立場をよく考
○政府委員(南学政明君) 私どもは、この法律をもって共同配送センター等の建設を促進しまして物流面の効率化は大いに進めていくわけでありますが、その際に、先生御指摘のとおりいろいろな商取引の実態等もあろうかと思いますので、その運用に当たりましては、例えば卸業者がそうした共同配送センターを建設する場合においても、その取引の相手方たる小売業者に対するサービスなどについても相手方の意見を、あるいは立場をよく考
○政府委員(南学政明君) 先生御指摘のとおり、我が国の流通の実態を見ますと、例えば卸売業者の関係者が配送の際に、あわせて営業活動を行ったり、陳列の手伝いをしたり、値札づけをやったり、いろいろなきめ細かなサービスを行ってきていることは事実でありますが、現状を見ますと、人手、労働力不足というようなこともありまして、なかなかこうしたきめ細かなサービスというのもままならないような現状に相なってきているわけであります
○政府委員(南学政明君) 先生の御指摘のとおり、私ども中小企業庁といたしましても、これまで中小企業における流適合理化に努力をしてまいってきたわけでありますが、必ずしも十分な成果を上げてきておりません。 その背景を考えてみますと、まず我が国で物流というのは、これまで基本的に製造、販売等に付随する行為というような見方が主流でございました。第二に、とりわけ中小企業におきましては取引ロットが小さいというようなこと
○政府委員(南学政明君) この法律に基づきまして地域中小企業の活性化を図っていきますと、むしろ基本的にはやりがいのある仕事の提供、魅力ある職場の形成が行われて、そこで働いている人々の利益に資するのじゃないかと、基本的には私どもそう考えているわけであります。 具体的に活性化計画を策定するに当たりまして地域のコンセンサスが重要だということは先生御指摘のとおりでありまして、活性化指針を国が定めるに当たりましては
○政府委員(南学政明君) 今我が国の中小企業は、大変大きな環境変化に直面しているわけであります。提案理由の中でも説明がありましたように、消費者ニーズの多様化、高度化、技術革新の進展、加えて労働力不足問題あるいは国際化の進展など、いろんな厳しい変化に直面しているわけであります。こうした変化の中にありまして、平成二年の中小企業白書においても指摘しておりますが、我が国の産地の中では順調に発展している産地と
○政府委員(南学政明君) 中小企業集積の活性化は、新しい地域の顔となるような産業をつくり出していくことでありまして、御指摘のように、国なり都道府県なり市町村、中小企業者、これが一体となって協力しながら事業を展開していくということが極めて重要であります。 この法律案では、都道府県がみずから幅広い関係者のコンセンサスのもとに市町村とも協議しながら活性化計画を策定することとしておりまして、広範な関係者の
○南学政府委員 御指摘のとおり、中小企業は、どうしても取引における力関係で取引の相手方に劣後しからでありまして、場合によっては、コスト面その他の取引条件の面で、取引の相手方から不利な条件を強いられることがあるわけであります。このために、中小企業庁あるいは公正取引委員会におきまして、これまでも、物流コスト負担の適正化、取引条件の明確化を推進するために、商慣行改善指針、下請中小企業振興法の振興基準、下請代金支払遅延等防止法
○南学政府委員 この法律案は、これまで中小企業における物流効率化の取り組みのネックとなっていた要因、すなわち商品の取扱量が小さいというようなこと、あるいは資金調達力が脆弱であるというようなこと、そういうことに着目して、これを補うために中小企業が共同して流通業務の効率化を図る取り組みを支援しようとするものであります。したがいまして、私どもは、物流効率化が進まなかった原因に的確に対応している内容になっているものと
○南学政府委員 先生御指摘のとおり、中小企業における物流効率化への取り組みはこれまで必ずしも十分ではなかったと私どもも認識いたしております。その背景でありますが、我が国では物流は一般的に製造、販売等に付随する行為とみなされてきたわけであります。とりわけ中小企業においては製造、販売等そのものに目が向きがちで、付随的なものとみなされる物流にまで着目しましてこれを一生懸命合理化、効率化しようという発想がなかなか
○南学政府委員 本法案が制定された場合に、中小企業の集積において新しい分野への進出等が行なわれますと、私どもは、やりがいのある仕事が提供され、あるいは魅力ある職場の形成が行われていくであろう。したがいまして、基本的にはこの法律案というのは、地域の中小企業で働く労働者の利益に資するものと考えているわけであります。 なお、活性化計画の策定に当たりましては、地域のコンセンサスの形成が重要であることは何度
○南学政府委員 活性化計画と進出計画の整合性がとれない場合があるのじゃないかという御指摘と承りましたが、活性化計画は地域における幅広いコンセンサスのもとに作成されることが必要でありまして、都道府県は地域中小企業者のニーズを十分踏まえて地域中小企業者の意向に沿った活性化計画を現実に作成することになるものと思います。 なお、本法案の第五条第三項におきましては「都道府県は、活性化計画を作成しようとするときは
○南学政府委員 この法律は、中小企業集積の機能に着目しまして、その活性化を図るために集積の発展の方向性を明確にするとともに、方向性に沿った事業活動を行う中小企業に対して総合的、体系的に支援措置を講じようとするものでありまして、既存の制度にはないわけであります。 今日本の中小企業集積、全体で四百ほどございますが、厳しい環境変化の前にその機能を低下させているものが多いわけであります。昨年秋から年末にかけまして
○政府委員(南学政明君) 先生御指摘のとおり、下請中小企業の時短を推進していくためには、発注方式等の面での親企業の協力というのがぜひとも必要であります。 このような観点に立ちまして、私ども昨年二月に、先生御指摘のような振興基準の改正を行いまして、例えば週末発注、週初納入など、時短の妨げとなるような発注方式を抑制してほしいというようなことを明らかにしたわけであります。 この改善要求のその後の事態につきましては
○政府委員(南学政明君) 中小企業が時短を進めるに当たりましてはいろいろな問題があるわけであります。しかし、中小企業の現状を考えますと、労働力を確保するためにもやはり時短を進めていかなければならないという要請もあるわけであります。 そこで、私ども中小企業庁といたしましては、いろいろな施策を用意してこれを側面から支援しているわけであります。例えば、省力化投資に対する低利融資、それから時短に関する中小企業経営者
○政府委員(南学政明君) 福間先生御指摘のとおり、我が国は全国に多くの中小企業群、私ども中小企業集積と呼んでおりますが、そうしたものがございます。こうした集積は、今までの息の長い経済成長の中でも非常に厳しく、大きな環境変化にうまく適応できずに機能を低下させているものが多いわけであります。 このような現状にかんがみまして、私ども今般、中小企業集積の活性化を図ることを目的といたしまして、特定中小企業集積
○政府委員(南学政明君) 景気が減速傾向を強める中で、先生御指摘のとおり、とりわけ中小企業に対する政府系金融機関の安定的な資金供給というのが重要だと私どもも認識をいたしております。 したがいまして、昨年十二月補正予算を組んでいただきましたときに、中小公庫及び国民公庫に対しまして四千二百五十億円の財投追加を行っていただきました。また、平成四年度の財投計画案におきましても、両政府系中小企業金融機関につきまして
○南学政府委員 御指摘の靴下一貫生産システムの研究開発につきましては、エレクトロニクスを応用して靴下の多品種少量生産等に対応する工程の合理化を目的としているものでありまして、補助金の交付に値するという判断をいたしまして、平成三年度に補助金を交付したわけであります。御指摘のように若干カットをいたしましたが、限られた財源の中で、多数の都道府県からいろいろな要望が出されているわけでありまして、おのおのの事業内容
○南学政府委員 御指摘のように、急速な円高の進展に対応するため、昭和六十一年、特定地域中小企業対策臨時措置法というものが制定されました。これは緊急経済対策としての性格を有するものでありまして、一方、今回御審議をいただいております本法案は、中小企業集積の活性化を通じ中小企業者の自律的発展の基盤の強化を目指す、より前向きの法律であります。我が国地域中小企業の中長期的発展に大きく資するものと今回の法案は認識
○南学政府委員 特定分野というのは特定中小企業集積の発展の方向となる事業の分野のことでありまして、適切な特定分野の選定を行うことは、当該特定中小企業集積の活性化のためには極めて重要なことであります。 したがいまして、中小企業庁といたしましては、第一に特定分野の設定に関する基本的な事項について、活性化指針において明らかにしていくことといたしております。第二に、都道府県の地域の経営資源の利用の可能性等
○南学政府委員 中小企業集積には、製品、技術、生産工程、販路等において地域や伝統にはぐくまれた技術、人材等を活用しながら有機的に連携した事業活動を行っている中小企業者が多数存在しておりまして、中小企業集積はそれ自体として特有の機能を持っているわけであります。 具体的には、私ども三つの機能があると考えております。 第一は、中小企業の効率的な事業活動の母体という機能であります。共同受注、共同仕入れ、
○南学政府委員 お答えいたします。 現地に常駐して実態を把握して迅速に処理せよ、こういう御指摘でありますが、私ども、九州通産局に設置しております対策本部あるいは移動相談室なども活用を図りながら、引き続き努力をしていきます。 また、本省から現地に行って実情を聞いてという点につきましては、私自身も一月十六日、島原に行きまして、商工会議所あるいは市長、町長等と意見交換を行って、その要望などをつぶさに聞
○南学政府委員 通産省の分についてお答えいたします。 制度の弾力的運用という問題でありますが、担保の徴求の弾力化あるいは融資枠の拡大など、できるだけ被災中小企業者が借りやすいように我々努力してきておりますが、引き続きこのような努力を続けていきたいと思います。 また、第二点の実情把握の問題でありますが、私ども、毎週県から融資状況を把握するなどいろいろ努力をしてきておりますが、引き続き迅速な対応を目指
○南学政府委員 これは、民間金融機関に対しましては、昨年の六月十八日に大蔵省の銀行局長名で全銀協に対し要請等を行ったということでありまして、その実施の状況等については、私どもよりも大蔵省から聞いていただくのが適当ではないかと思います。
○南学政府委員 雲仙被災者が大変困った事態に至っていること、我々十分承知いたしておりまして、それがゆえに、昨年から政府系金融機関の貸し出しを行ったりいろいろな手当てをしてきているわけでありますが、民間資金の問題につきましては、例えば中小企業信用保険の特例などを設けて民間資金が被災者に流れるように手当てをいたしておりますし、また大蔵省銀行局長を通じまして、民間の銀行がこの被災者に対して特別の配慮をするようにお
○南学政府委員 先生御指摘のとおり、今改正大店法の施行、さらには消費者の嗜好の多様化等によりまして、小売商業者の競争環境というのは非常に厳しいものになってきております。このために私ども、魅力ある商店街、商業集積づくりのためにいろいろな対策を講じているところでありまして、平成四年度も同様に積極的な対策を講じていきたいと考えております。 第一は、商業基盤施設の整備に対する補助を拡充する。第二は、小売商業支援
○南学政府委員 先生の温かいお言葉で日本全体の中小企業者も大変喜んでいると思いますが、政府全体の方針としてマイナスシーリング方式というのがございまして、我々はそれに拘束されているわけでありますが、中小企業対策予算につきましては、そうした厳しい中で全力を挙げてその拡充に努めてきているところであります。平成四年度の政府予算案におきましても、中小企業対策予算は前年度比六億円増の千九百五十六億円と十一年ぶりの
○南学政府委員 まず、先生御指摘の官公需受注機会の確保の問題でありますが、毎年度、官公需についての中小企業者の受注の確保に関する法律に基づきまして、国等の中小企業者向け契約目標等を閣議決定して、我々としては中小企業者が受注機会を確保するように努めてきているところであります。平成三年度の目標率は、先生御指摘のとおり三九・八%でございました。平成四年度についてこれをどうするかというのはこれからの問題でございますが
○南学政府委員 お答えいたします。 私ども、今大臣がお話しいたしましたように、中小企業の対策というのをきめ細かく適時適切に実施していくことが肝要かと思いまして、昨年、新しい中小企業の簡便な動向調査を実施することにいたしまして、対象数は三百社程度でありますが、三カ月に一遍電話で話を聞いたり、そういう機動的な調査方法で動向をつかむための努力を開始したわけであります。
○南学政府委員 私ども中小企業庁といたしましても、先生御指摘のとおり、中小企業にとりまして、今労働力不足問題は大きな経営上の問題と認識をいたしております。 ただ、この労働力不足対策のために外国人労働者を積極的に受け入れるか否かという点につきましては、帰国の担保であるとか、あるいは社会的受け入れ基盤の問題など、いろいろ検討を要する問題があるわけでありまして、昨年の入管法改正におきましても、単純労働者
○南学政府委員 先生御指摘のとおり、株式市場の低迷から新たなエクイティーファイナンスがとりづらくなっておりますし、またこれから既発の転換社債等の償還のため多額な資金需要が発生するおそれがあるわけであります。今後大企業がこうした需要を背景に金融機関借り入れに対する依存を高めていきますと、金融自由化の進展なりBIS規制への対応ということもありまして、中小企業者は資金調達に困難を来すおそれもあるわけであります
○南学政府委員 先生御指摘のとおり、産地、企業城下町等の各地域の中小企業は、地域経済社会の中核的な存在でありまして、当該地域経済の発展のためにも、さらには我が国経済全体の発展のためにも重要な役割を担っているわけであります。 しかし、昨今、こうした中小企業をめぐる経営環境というのは大きくかつ厳しく変化をしてきておりまして、このような環境変化は、大企業に比べでいろいろな面でハンディを持っておる中小企業
○南学政府委員 先生御指摘のとおり、福利厚生施設等につきまして、中小企業と大企業の格差が残念ながら次第に広がってきているというのが実態でございます。労働力を確保するためには、そうした福利厚生施設の面でも中小企業が頑張らなくてはならないと認識をいたしておりまして、事業協同組合等が共同福利厚生施設の整備をできるだけ図っていくように、機会があれば我々としても指導をしていきたいと思いますし、また、こうした組合
○南学政府委員 現在、労働力不足問題は我が国経済社会の大きな問題であろうと認識をいたしております。有効求人倍率は、今回の景気拡大が始まった昭和六十一年、平均で〇・六二でございましたが、本年七月には実に一・四三に上がっております。また完全失業率は、昭和六十一年平均二・八%に対しまして本年七月には二・二%になっております。人手不足倒産の件数につきましても、昭和六十三年は五十七件、これが平成元年に二百四十二件
○南学政府委員 中小企業の景況についてでありますが、これまでのところ我が国経済の息の長い経済成長を背景といたしまして、総じて言えば底がたく推移してまいりました。しかしながら、最近やや雲行きが変わってきたような感じで受けとめております。すなわち、生産出荷の頭打ち傾向、売り上げの伸びの鈍化、利益の減少傾向、倒産件数の増加傾向、そして資金繰りのタイト化などいろいろな新しい事態が起こってきておりまして、現在
○政府委員(南学政明君) 先生御指摘の小規模企業の問題でありますが、御指摘のとおり今小規模企業は大変厳しい環境変化に直面いたしておりまして、もろもろの困難に直面をいたしております。我が国の企業の約八割の約五百万の企業がいわゆる小規模企業でありますが、その経営の安定と振興を図るということは日本経済の活力を維持していく上でも私どもは極めて重要であると認識しておりまして、このような認識に立ちまして、小規模企業者
○南学政府委員 金融機関への借り入れ依存度を見てみますと、例えば平成元年度の製造業の場合、大企業では約二割、中小企業の場合は約四割となっておりまして、中小企業の金融機関への借り入れ依存度というのは、大企業に比べかなり高いものとなっております。近時の株価の低迷によりまして、新たなエクイティーファイナンスが困難となる一方、既発の転換社債等の償還のために、平成五年をピークといたしまして多額の資金の需要が予想
○説明員(南学政明君) 先生御指摘のとおり、中小小売商業をめぐる環境は今大きく変化をしつつあるわけでありまして、こうした中で商店街の活性化を図っていくことは極めて重要な政策課題であると認識いたしております。したがいまして、通産省といたしましては、商店街振興組合等が商店街活性化のために行う各種の調査研究、計画づくりを積極的に支援していく考えでございます。 具体的には、まず第一に、商店街におけるこれらの
○説明員(南学政明君) 例えば高度化資金の貸し付けにつきまして、六十三年度の決算検査報告を踏まえまして、我々といたしましては、一層適切な実施を図るために、次のような措置を講じたところでございます。 まず第一に、中小企業庁長官から中小企業事業 団理事長、それからまた都道府県知事に対しまして、貸付時及び貸付後における管理に万全を期するよう通達を出し、所要の指導を行ったところであります。また、中小企業事業団
○説明員(南学政明君) 先生御指摘のとおり、六十三年度の会計検査院による決算検査報告によりまして不当事項として指摘されたものが何件かございますが、私どもといたしましてはこの不当事項を真撃に受けとめまして、以後このようなことが起こらないよう全力を尽くしてこれからも事態に取り組んでいきたい、このように考えております。
○政府委員(南学政明君) まず、古紙の輸入が国内の古紙の回収を妨げているのではないかというような御指摘の点について、考え方を説明させていただきます。 古紙の輸入の内訳を見ますと、平成二年で六割以上、多い年で八割以上が段ボールの古紙でございます。この段ボールの古紙というのは米国製段ボールで、ほとんどがバージンパルプでできているわけでございまして、日本のメーカーが段ボール古紙を輸入するというのは、バージンパルプ
○政府委員(南学政明君) 御指摘のとおり、近年古紙価格は低位安定状況にあります。これは、古紙に対する需要が増加している反面、古紙の効率的な回収も進んでおって、古紙の需給バランスに大きな変化がないということによるものと思います。 なお、先生御指摘のただいまの集団回収の点でありますが、古紙回収業者の事業を圧迫するのではないかという御指摘の点につきましては、集団回収は一戸一戸の家庭等を回収して歩く手間が
○政府委員(南学政明君) 古紙回収の実態につきましては、古紙の発生源によってかなり異なっております。 すなわち、例えば家庭から発生する新聞や雑誌などの場合には、ちり紙交換業あるいは買い出し人によって回収されますし、また最近では、学校とか町内会等における集団回収が進んでおります。こうして回収された古紙は、中間業者等を経て直納業者に集められ、この直納業者から製紙メーカーに納入されているのが通常でございます
○政府委員(南学政明君) 紙・パルプ業におきましては、古紙の利用率は現在五〇%程度と世界の最高水準になっております。しかし、今現在紙・パルプ産業は、現状に満足することなく、これをさらに高めようと努力をしておりまして、我々としてもその方向で側面から支援をしているところでございます。
○政府委員(南学政明君) 修業期間中の人件費等の援助に関しましては、財政的あるいは制度的な制約等からいろいろ難しい問題があろうかと思い‐ますが、御指摘の点も含めまして今後可能性について勉強はしてみたいと思います。
○政府委員(南学政明君) 後継者の育成確保対策というのは、伝統的工芸品産業の振興のために極めて重要な政策であると認識いたしておりまして、私どもは、各産地組合が行う研修会等の後継者確保育成事業に対する助成、あるいは研修等の場にもなり得る伝統産業会館の建設等に側面から財政的な支援を行いまして、その推進を図っているところでございます。今後とも、こうした施策を着実に実施していきたいと考えております。
○政府委員(南学政明君) 伝統的工芸品の指定品目は、大臣答弁にもありましたように今百七十一品目を指定いたしております。これらの伝統的工芸品産業というのは、品目にもよりますが、一般的に言いまして需要の減退等を反映し生産額が減少しております。また、後継者難あるいは原材料の入手難等の問題にも直面いたしているところでございます。 通産省としては、こうした事態を克服するために、各産地において後継者育成事業、
○政府委員(南学政明君) 西陣の産地が発展していくということは、私どもにとっても極めて重要なことであろうかと認識をいたしております。ただ、先ほど申しましたように、企業の海外進出というのは基本的に自由であるべきというのが私どもの立場でありますが、西陣の産地がこうした輸入品にも対抗できるような競争力のある製品を供給していくということが基本的に重要かと存ずるわけでございます。 私どもとしては、繊維工業構造改善臨時措置法
○政府委員(南学政明君) 西陣の帯の生産業者のうちの幾つかの企業が、昨年ごろから中国に投資 を行い、そこで帯を生産し日本に輸入してくるという傾向が出てきていることは私どもも承知をいたしております。ただ、こうした海外進出というのは、基本的には個別企業の経営者の判断にゆだねられるべき性格のものと私どもは認識をいたしております。